Obsidianで未作成noteのリンクをText As Link TitleとNote Auto Creatorを組み合わせていい感じに作る
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タイトルが長いということはニッチな内容ということ。 Obsidianのファイル名をUID形式にしている場合にしか困らないリンク作成問題とその対応について。
前提 #
以前書いたように、Obsidian内のnoteファイル名をUIDにして運用している。

note作成後にTemplatorでUID形式にリネームする方式。 この方式自体は1年以上快適に運用できている。 日本語のファイル名を使わなくて済むし、ファイル名(=noteタイトル)の重複に悩む必要もない。
問題 #
ただし、先の記事にも書いたように、リンク先が存在しないリンクの挙動に難がある。
何かを書いているときに別のnoteを作ってリンクしたくなったときに、編集中のnoteを離れて新たにnoteを作りに行くのは面倒なので、
[[Wikilink形式]]
でとりあえず書いておくという運用をしたくなる。
リンクを書くところまではもちろん問題がない。 編集中のnoteを書き終えて「さて、さっきメモったリンクから新しいnoteを作りに行くか」とリンクを開くと新しいnoteが作られる。 これも問題ない。 いつも通りTemplatorのテンプレートでカテゴリーを選びnoteを作るのだが、ここでファイル名のリネームが走る。 Obsidianは便利なのでnoteをリネームすると自動で非参照リンクも書き換えてくれる・・・のだが、 書き換えられたリンクタイトルはファイル名、つまりUIDになってしまう。
リンクとしては機能するが、何へのリンクなのかがわからないのでとても不便。 今までは仕方なく自分でタイトルを置き換えていたが、とても面倒くさい。 これをなんとかしたい。
Text As Link Titleの導入 #
Text As Link Title
というプラグインがある。
インストールは BRAT で。
これはまさに先に書いた課題を解決してくれるもので、リンク作成後に自動でnoteのタイトルをリンクタイトルに設定してくれる。
noteのタイトルはFrontMatterの title
要素か、それがなければ H1
要素が使われる。
テンプレートで title
要素を埋めるようにしているので、これで「何へのリンクなのかがわからない」問題は解決する。
解決はするのだが、元のリンクが [[Wikilink形式]]
である場合、未作成noteのリンクをクリックしてnoteを作成したあとのリンクもWikLink形式になっている。
問題ないといえばないのだが、メモするときはお手軽なWikilink形式を使いたいが、有効なリンクは [Markdown形式](path/to/note.md)
にしたい ので、
これもなんとかする。
Note Auto Creatorの導入 #
なんとかするためにプラグイン Note Auto Creator
も導入する。
Community Plugins からインストールできる。
@
1を入力するとメニューが表示され、新規noteをその場で作ることができる。
もちろん、既存noteへのリンクを挿入することもできる。
ここで大事なのは、Obsidian本体の設定にしたがって挿入されるリンクのフォーマットが決まること。
Use [[Wikilink]]
を無効にすればMardownフォーマットのリンクが挿入される。
2つのプラグインを組み合わせることで、以下のステップが実行され意図した通りのリンクを挿入することができる。
Note Auto Creator
で未作成noteのタイトルを入力(ここは手動)- その場でnoteが作られ、そのリンクが挿入される
- note作成時に
Templator
のテンプレートでFrontMatterのtitle
がセットされ、ファイル名がUID形式にリネームされる - Obsidianの機能で非参照リンク(つまりいま挿入されたリンク)が書き換えられる
Text As Link Title
がリンクタイトルをFrontMatterのtitle
要素で置き換える
なんともピタゴラ装置的だが、複数の機能がうまく動作して Wikilink形式でメモ→Markdown形式でnoteタイトルを使ってリンク を実現することができた。 最初の想定とは異なりリンクを挿入した時点でリンク先のnoteも作られることになるが、それが問題になることはないだろう。 むしろ興味を持ったタイミングがnoteの作成日時として記録されるので、その場で作られる方が良いまである。
おわり #
Obsidian上でZettelkasten的なことをやっていたが、新しくnoteを作るのが億劫でなかなかnote間のつながりを育てる事はできていなかった。 今回新規noteへのリンクコスト減らしたことで、新規noteを作るために編集中noteを離れているうちにもともと書こうとしていたことを忘れたり、 それを嫌って新しいnoteを結局作らなかったりといった「面倒くささ」から来る取りこぼしを減らすことができそう。
ちなみに、はじめは自分でプラグインを書こうと思っていたのだが、 ChatGPTに要件を伝えて何度か質問を繰り返すことで今回挙げたプラグインの組み合わせを見つけることができた。 こういうニッチな需要を満たす解決策は、Web検索だけではなかなか見つけにくかったものなので、便利な世の中になったもんだなーというのを改めて実感した次第。
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デフォルト設定。任意の文字入力に変更できる。 ↩︎